抜歯後の激痛!ドライソケットの原因・症状・対処法を徹底解説
「親知らずを抜いたあと、数日経ってから急にズキズキと痛みが強くなった…」
「痛み止めが効かないほどの激痛が続いている」
このような症状がある方は、ドライソケットという状態になっている可能性があります。
今回は、「ドライソケットとは何か?」「なぜ起こるのか?」「どうすれば治るのか?」について解説します。
ドライソケットとは?
ドライソケット(英語:Dry Socket)は、抜歯後の穴(抜歯窩)に血の塊(血餅)ができず、骨がむき出しになってしまう状態を指します。
通常抜歯した部分には血が溜まり、それが固まることで自然治癒が始まります。しかし何らかの原因で血餅が形成されなかったり、早期に血餅が失われると骨が露出してしまい、強い痛みが生じるのです。
◼︎ドライソケットの主な原因
うがいのしすぎ:強いうがいや、頻繁にうがいすることによって血餅が流れてしまいます。
喫煙:煙草の成分が血流を悪化させ、治癒を遅らせます。
抜歯部位への刺激:抜歯した部分に歯ブラシを当ててしまったり、舌や指で触ることにより血餅が剥がれてしまいます。
親知らずの抜歯:特に下顎は骨が硬く血流が少ないため、血餅(けっぺい)が安定しにくく、治癒が遅れることが原因とされており、骨が露出しやすく、ドライソケットのリスクが高いです。
女性ホルモンの影響:女性ホルモン(特にエストロゲン)は、血液の凝固や血餅の安定に影響を与えるため、抜歯後に血餅が崩れやすく、ドライソケットのリスクが高まる可能性があります。
◼︎ドライソケットの症状
・抜歯後2〜3日してから強い痛みを感じる
・鎮痛薬が効きにくい
・抜歯した部分から異臭がする
・抜歯窩が白く見える(骨が露出している為)
これらの症状がある場合は、自己判断せず、すぐに歯科医院を受診してください。
◼︎ドライソケットの治療と対処法
ドライソケットの治療や対処法には以下のような方法があります。
洗浄と消毒:抜歯部位をきれいにし、感染を防ぎます。
鎮痛剤の処方:痛みを和らげる薬を処方し、歯科医師の指示に従って服用していただきます。
薬剤の填入(てんにゅう):抜歯窩に鎮痛効果のある薬を詰めて痛みを軽減させます。
経過観察:通常1〜2週間で自然に治癒します。
◼︎ドライソケットを予防するためにできること
・抜歯後24時間は強いうがいを控える
・飲酒・喫煙は控える(できれば1週間)
・舌や指で傷口を触らない
・処方された薬は歯科医師の指示通りに飲む
まとめ:抜歯後の痛みが長引くなら、早めにご相談を
ドライソケットは自然に治ることもありますが、適切な処置を受けることで痛みを早く和らげることができます。
特に抜歯後数日経ってから痛みを感じだしたら、我慢せず早めの受診をおすすめします。
抜歯後の違和感や痛みが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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