口内炎の原因と対処法|2週間以上治らないときは要注意
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「口の中が痛い…」
「食事のときにしみる」
そんなとき、多くの方が経験するのが 口内炎 です。
口内炎は誰にでも起こり得る身近なトラブルですが、原因を正しく理解することで予防や早期改善につながります。
今回は、口内炎の主な原因や対処法について詳しく解説していきます。

口内炎とは
口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起きた状態を指します。
誰でも一度は経験したことがある身近なトラブルで、食事や会話のときに「しみる」「痛い」といった症状を引き起こします。
代表的なのはアフタ性口内炎で、白や黄色の小さな潰瘍ができ、周囲が赤く腫れるのが特徴です。
多くは1週間前後で自然に治癒しますが、場合によっては繰り返したり長引くことがあります。
口内炎ができる仕組み
口内炎は、まず粘膜に小さな傷ができることから始まります。
・食事中に誤って頬や舌を噛む
・硬い食べ物や熱い飲み物で粘膜がダメージを受ける
このとき粘膜のバリア機能が壊れ、細菌やウイルスが侵入。
免疫システムが異物を排除しようと炎症を起こし、赤く腫れたり痛みを伴う口内炎が発症します。
通常は数日〜1週間程度で治りますが、免疫力の低下や栄養不足があると治癒が遅れることもあります。
口内炎はどこにできやすい?
口内炎は以下のように、口の中のさまざまな部位に発生します。
・唇の内側(口唇炎)
・舌(舌炎)
・歯茎(歯肉炎)
・口角(口角炎)
・喉の奥
(第一三共ヘルスケアより引用)
口内炎ができる主な5つの原因
・物理的な刺激や外傷による口内炎
頬や舌を噛んでしまう、歯ブラシが強く当たる、入れ歯や矯正装置が擦れるなどの小さな外傷が原因になります。
・ストレスや免疫力低下による口内炎
疲労や睡眠不足、過度なストレスが続くと免疫力が低下し、防御機能が弱まって口内炎ができやすくなります。
・ 栄養不足による口内炎
ビタミンB群・ビタミンC・鉄分などが不足すると粘膜が弱くなり、炎症が起きやすくなります。
偏食や不規則な食生活が続く人は注意が必要です。
・ 感染症が原因の口内炎
単純ヘルペスウイルスやカンジダ菌などによる感染症が原因で発症する場合があります。
通常の口内炎よりも痛みが強く、広がりやすいのが特徴です。
・ホルモンバランスの変化による口内炎
女性は生理周期や妊娠、更年期などによるホルモンの変動で、口内炎ができやすくなることがあります。
口内炎を放置するリスク
「そのうち治るだろう」と放置すると、以下のようなリスクがあります。
・炎症が広がり、症状が悪化する
・細菌やウイルスが侵入し、二次感染を起こす
・繰り返し発症して慢性化する
・口腔がんやベーチェット病など重大な病気を見逃す可能性がある
特に2週間以上治らない口内炎は要注意です。早めに歯科医院を受診しましょう。
口内炎ができたときの対処法
これらを実践することで、口内炎の症状を軽くし、治りを早めることができます。
・硬い食べ物や辛い料理を避け、患部を刺激しない
・市販の口内炎用軟膏やパッチを使用する
・口腔内を清潔に保つ(ブラッシング・うがい薬)
・ビタミンB群や鉄分など栄養をしっかり摂る
・規則正しい生活と休養で免疫力を高める
まとめ
口内炎は「ストレス」「栄養不足」「口内の傷」など、さまざまな原因で起こります。
多くは一時的に治りますが、繰り返したり長引いたりする場合は全身の病気が関係していることもあります。
2週間以上治らない口内炎や強い痛みを伴う場合は、自己判断せず歯科医院を受診することが大切です。
当院でも口内炎の診断・治療に対応しています。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。



