親知らずの抜歯後の注意点は?
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親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも比較的多く行われる処置の一つです。しかし、抜歯後のケアが適切でないと、痛みや腫れが長引いたり、感染のリスクが高まる可能性があります。そこでこの記事では親知らずの抜歯後の注意点や、食事面についてご紹介していきます。
抜歯後に現れる一般的な症状
親知らずを抜歯した後は、必ずしもというわけではありませんが、次のような症状が現れることがあります。これらは正常な反応であり、通常は数日から1週間程度で改善します。
腫れ:抜歯した部位やその周囲が腫れることがあります。腫れは術後24〜48時間がピークで、徐々に引いていきます。
痛み:術後の痛みは通常、痛み止めを服用することで和らげることができます。
出血:軽い出血が24時間程度続くことがあります。
ただし、これらの症状が強い場合や長引く場合は、歯科医院への相談が必要です。
抜歯後に避けるべき行動
抜歯後は、トラブルを防ぐために以下の行動を避けることが大切です。
激しい運動や入浴:運動により血行が良くなり、出血を促進させてしまったり、血が止まっていても再び出血する可能性があります。入浴も同様の理由から当日は避けていただき、シャワー程度で済ませるようにしましょう。
喫煙:喫煙は血流を妨げ、傷の治癒を遅らせるだけでなく、ドライソケット(治癒が遅れる状態)を引き起こすリスクを高めます。
アルコール摂取:アルコールは血流を促進し、出血を悪化させる可能性があります。
刺激物の摂取:辛いものや酸味の強い食品は、傷口を刺激する可能性があるため控えましょう。
口を強くすすぐ:術後すぐに強くうがいをすると血餅(かさぶた)が取れてしまい、治癒が遅れる原因となります。
早く治すためのポイント
①口腔内を清潔に保つ 抜歯後2〜3日は抜歯した傷口周辺は避けて磨くようにして下さい。歯ブラシをあてることにより傷口が開いてしまったり、血餅(かさぶた)が取れてしまいドライソケットを引き起こす原因にもなります。傷口を縫合していない場合は食べかすが傷口に入り込むことがありますが、優しくうがいして取り除くようにして下さい。1週間ほど様子を見て傷口が落ち着いたら通常通りの磨き方に戻しても構いません。
②適切な食事を選ぶ 術後数日は柔らかい食べ物(おかゆ、うどん、スープ、ヨーグルトなど)を選び、硬い食品や小さな粒状の食品(ナッツ、種子など)は避けましょう。また、辛い食べ物も傷口への刺激となりますので避けた方が良いでしょう。食べかすが抜歯後の傷口に入ってしまうと細菌が繁殖し治癒の遅れや炎症を引き起こす原因にもなりますので注意しましょう。
③冷却 術後数時間は患部を冷やすことで炎症を抑えることができます。ただし、直接皮膚に当てずタオル越しに行ってください。また、極端に冷たすぎると血液の循環機能が低下してしまい治癒が遅れてしまう原因になる場合もありますので注意が必要です。
④服薬について 歯科医師から処方された抗生剤や痛み止めを正しく服薬するようにして下さい。痛み止めは痛みがある場合にのみ服用してください。抗生剤は痛みの有無に関わらず、処方された分を決められた期間で飲み切るようにしてください。
痛みが続く場合の対処法
痛みが通常より長引く場合、以下の原因が考えられます。
①ドライソケット 血餅が取れてしまい、骨が露出する状態です。非常に強い痛みを伴うことがあります。ドライソケットが疑われる場合は、すぐに歯科医院を受診してください。
②感染 抜歯後の感染により痛みや腫れが悪化する場合があります。発熱や膿が出る場合は早急に相談が必要です。
歯科医院に相談すべきケース
以下の症状が見られる場合は、放置せず歯科医院へ相談しましょう。
・出血が24時間以上止まらない
・痛みが強くなり、痛み止めが効かない
・過度の腫れや発熱がある
・抜歯部位から膿が出る
よくある質問と回答
Q1. 抜歯後の痛みのピークはいつですか?
A.通常、術後24〜48時間が痛みのピークで、その後徐々に和らぎます。
Q2. 抜歯後の腫れはどのくらいで治りますか?
A.腫れは通常、術後3〜7日で引き始めますが、完全に治まるまでには1〜2週間かかることがあります。
Q3. どのくらいで普通の食事ができますか?
A.術後2〜3日程度で通常の食事に戻ることができますが、硬い食品はもう少し控えることをおすすめします。
まとめ
親知らずの抜歯後は、適切なケアを行うことで治癒を早め、トラブルを防ぐことができます。
何か気になることやお困りのことがあればお気軽にご相談ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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