歯がくさい・臭う…それ、放っておいて大丈夫ですか?
「なんだか口の中が臭う気がする…」 「歯を磨いてもすぐにくさくなる…」 「他人に口臭を指摘された」
そんなお悩みがあって、ここにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。口臭はデリケートな悩みであり、誰に相談すれば良いか迷ってしまうこともあると思います。
“歯がくさい”や、“歯が臭う” というお悩みは実は非常に多くの人が毎日ネットで調べているテーマで、それだけ多くの人が「自分の口臭」や「歯の臭い」に不安を感じていることが分かります。
そこで今回は、歯がくさくなる原因・対処法・予防策について詳しくご説明します。
◼︎歯がくさい原因は「口臭」だけじゃない!
「口が臭う=口臭」とひとまとめにされがちですが、その原因はさまざま。実は、歯そのものが臭いを発しているケースも珍しくありません。代表的な原因を紹介していきます。
① 虫歯が進行している
初期の虫歯では臭いはほとんどありませんが、神経に近づくほど腐敗臭に似た強いニオイを放つことがあります。とくに神経が死んでしまった歯(失活歯)は、内部で膿がたまり、「歯が臭い」と感じる原因になります。
② 歯周病による膿や出血
歯周病は歯茎や歯を支える骨などの歯周組織が細菌感染によって炎症を起こし、自覚症状のないまま静かに進行する病気と言われています。重度になると歯茎の隙間(歯周ポケット)から膿が出たり歯がグラグラするなどの症状が出てきます。この膿や出血が混ざったニオイは、不快な臭いのもとになります。歯周病が進行すると口臭も強くなる傾向があり、周囲の人に気づかれることも少なくありません。
③ 歯の隙間に詰まった食べかす
歯と歯の間に残った食べ物が時間とともに腐敗し、匂いの原因になることがあります。「毎日歯を磨いているのに歯が臭い…」という方は、フロスや歯間ブラシを使っていないケースが多いです。
④ 親知らずの周囲が炎症を起こしている
半分だけ顔を出している親知らずは、周囲に汚れがたまりやすく、智歯周囲炎(ちししゅういえん)という炎症を起こすことがあり、口臭・歯の臭いの原因になります。
⑤ 根管(歯の神経)治療後の感染
以前治療した歯の根っこの部分が再び感染すると、見た目では分からなくても歯から嫌な臭いがすることがあります。このようなケースは、レントゲンやCTでの診断が必要です。
◼︎「歯がくさい」と感じたときのセルフチェック
ご自身でできる簡単なチェック方法をいくつかご紹介します。
フロスを使ったあと、臭いをかいでみる → 強い臭いがすれば要注意
親知らずのあたりに違和感がないか → 腫れや痛みがあれば炎症が起こっている可能性があります。
歯ぐきからの出血 → 歯周病の初期症状の可能性があります。
これらの項目に当てはまる方は、早めの歯科受診がおすすめです。
◼︎自身でできる臭い対策
①自宅でできる口臭・歯のニオイ対策
どんなに丁寧に磨いても、歯ブラシだけでは約60%程度の汚れしか落とせないといわれています。磨き残しやすい歯と歯の間は歯ブラシだけでは磨ききれないため、フロスや歯間ブラシでのケアが必須です。
②舌の汚れ(舌苔)も除去する
舌の表面についた白い汚れ(舌苔)は、口臭の原因になります。専用の舌ブラシを使ってやさしくケアしましょう。
③規則正しい食生活・水分補給
唾液の分泌が減ると、口の中で細菌が繁殖しやすくなります。よく噛んで食べる、水をこまめに飲む、という習慣も口臭対策には重要です。
◼︎それでも改善しないなら歯科医院を受診しましょう
「ちゃんと対策もしてるのに、歯がくさいまま…」 「どこが悪いのか分からないけど、臭いが気になる」そんなときこそ、歯科医院でのチェックとプロのケアが効果的です。当院では、以下のような対応を行っています。
①レントゲン・CTによる歯と歯周組織の診査・診断
②歯周病や虫歯の有無を確認
③根管の再治療・親知らずの抜歯相談
④歯石や歯垢の徹底除去
⑤生活習慣・セルフケア指導
まとめ:歯が臭いのは、体からのサインかも?
歯や口のニオイは目に見えないけれど、非常に重要な健康のサインです。
「気のせいかな」で終わらせず、早めの対処が、将来の大きなトラブルを防ぎます。
「歯が臭い」「歯がにおう」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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