赤ちゃんの歯磨きはいつから?今日からできる正しい始め方
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「赤ちゃんの歯磨きって、いつから始めるのが正解?」
「歯が数本しかないのにもう磨くの?」
来院されるお父さん・お母さんからも、よく尋ねられる内容です。
結論からお伝えすると、歯が1本でも生えてきたら歯磨きはスタートです。
とはいえ、いきなり歯ブラシを使わなければいけないわけではありません。
赤ちゃんの成長に合わせて、お口のケアも段階的に進めていけば大丈夫です。
今回は、赤ちゃんの歯磨きを「いつから」「何を使って」「どんなふうに」行えば良いのか詳しく解説します。
歯が生える前からできるケア
まだ歯が見えなくても、実はお口のケアは始まっています。
授乳後、お口の中や唇の裏側にはミルクが残りがちです。
そこでできることは一つ。
濡らしたガーゼやコットンで歯茎や頬の内側をやさしく拭うこと。
目的は以下の2つです。
・口の中を清潔に保つ
・口に触れられることに慣れる
歯磨きの準備期間として、スキンシップの延長で楽しく行ってあげてください。
乳歯が生え始めたら歯磨きデビュー!
一般的には生後6~9ヶ月ごろに下の前歯が生えてきます。
このタイミングで、いよいよ赤ちゃん用歯ブラシの登場です。
最初は、歯ブラシに慣れるのが目標!
・毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶ
・1日1回、短時間でOK
・歯に毛先をちょんと当てるだけ
カミカミしているだけでも大丈夫。
それも立派な練習です。
嫌がる日は無理せず、ガーゼケアへ戻せば問題ありません。
完璧よりも「続ける習慣づくり」が大切です。
離乳食が進んできたらケアの強化を
離乳食が始まると、歯や歯茎に食べ物が残りやすくなります。
この頃からむし歯のリスクが少しずつ高まります。
特に注目したいのは 寝る前の仕上げ磨き。
睡眠中は唾液が減り、細菌が増えやすい時間です。
・食後の歯ブラシ
・寝る前は必ず仕上げ磨き
この2つを習慣にできると安心です。
フッ素はいつから使える?
「赤ちゃんにフッ素は早くない?」というご相談も多いですが、実は乳歯こそフッ素ケアが効果的です。
理由は…
・生えたての歯は酸に弱くむし歯になりやすい
・フッ素が歯を強くする
まずは歯科医院でのフッ素塗布からスタートするのがおすすめです。
ご家庭では年齢に合ったフッ素入り歯磨き剤を少量から。
月齢別ケアの目安
「遅れちゃった…」と心配される方もいますが、 気づいた日がスタートの日です!
嫌がる理由と対策
赤ちゃんが歯磨きを嫌がるのは自然なこと。
考えられる原因
・眠い、気分がのらない
・器具を口に入れられるのが苦手
・歯ブラシが硬くて痛い
対策
・ご機嫌の良いタイミングに
・歌や遊びを取り入れて気を紛らわせる
・短時間でOKにする(20~30秒)
そして…怒らない・無理をしないこれが何より大切です。
仕上げ磨きはいつまで?
お子さん自身がしっかり磨けるのは小学生以降。
実は 10歳前後までの仕上げ磨き継続を推奨しています。
理由
・生えたての永久歯はブラシが当てにくくむし歯になりやすい
・奥歯は子どもだけでは磨き残しやすい
・歯並びが変化しやすい時期
親子で一緒に歯を守っていきましょう。
赤ちゃんの歯を守ることは「未来」を守ること
乳歯を健康に保つことは…
・正しい噛み合わせ
・クリアな発音
・顔の成長
・永久歯の良好な生え変わり
すべての土台になります。
つまり、今のケアが将来の歯並びにも影響するということです。
まとめ:小さな積み重ねが大きな未来へ
赤ちゃんの歯磨きで一番大切なのは、「楽しく」「怒らず」「続ける」この3つだけ。
頑張りすぎる必要はありません。
「触れるところから」始めれば十分です。
疑問や不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
一緒に、お子さんの大切な歯を育てていきましょう!



