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正しい八重歯の意味、知っていますか?

八重歯と犬歯の違い|実は異なる意味を解説

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八重歯とは?

「八重歯」と「犬歯」は、同じ意味として使われることが多いですが、実際には異なる意味を持っています。特に犬歯が八重歯になりやすいため、この二つが混同されることがよくあります。

八重歯とは、*叢生(そうせい)の一種であり、歯が正しい位置に生えず他の歯と重なり合っている歯の状態のことを指します。3番目に生える犬歯(糸切り歯とも言われる歯)が八重歯になりやすいことから、同一の意味と勘違いされているのかもしれません。

*叢生(そうせい)とは? 歯と顎の大きさのバランスが悪く、歯が顎の正しい位置に収まりきらなくなって歯が重なったり、ずれたりと歯並びがガタガタになった状態のこと。​​一般に乱杭歯(らんぐいば、らんくいば)と呼ばれることが多い。逆に歯が小さいなど歯並びに隙間のある場合は空隙(くうげき)という。

犬歯(けんし)は、上顎と下顎の両方に存在する鋭い形状の歯で、前歯(切歯)と小臼歯の間の位置にあります。通常、上顎と下顎にそれぞれ左右1本ずつ、計4本の犬歯があります。 犬歯は食べ物を噛み切ったり、下の顎を横にずらしたときに上下の犬歯が当たることで奥歯を守る役割を持っています。また、犬歯は他の永久歯に比べると歯根が長く、寿命も長いと言われています。

「綺麗・可愛い!」日本ではチャームポイントとしてのイメージがあり、実際に芸能人の方なども八重歯がチャームポイントとして人気がありますが、海外(特に欧米において)は、出っ歯や受け口など様々な不正咬合(適切にかみ合っていない状態)の中でも八重歯はドラキュラや狼男、魔女などと関係づけられ忌み嫌われるようです。

日本歯科医師会「日本人と八重歯」より一部引用、引用元URL → https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index36.html

 

 

八重歯ができる原因

〔先天性な理由〕 顎の小ささに対して歯が大きいと、犬歯の生えるスペースが充分に確保できない

〔犬歯が生えてくる順番〕 個人差はありますが、生え変わりの順番は大体決まっていて、犬歯は生え変わりの順番的に八重歯になりやすいのです。というのも、犬歯は生え変わる順番が遅く、両隣の歯が生え変わった後に乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。そのため先に生えた歯が寄ってきて充分なスペースが無いまま犬歯が生えると、重なり合ってしまい八重歯になります。

〔過剰歯〕 正常な歯の本数を超えて存在する歯のこと。過剰歯ができる原因は不明ですが、過剰歯があると「永久歯が生えるのを邪魔してしまう」「他の歯が生えるべきスペースを奪ってしまう」事があるため、歯並びに影響を与え八重歯になってしまう。

 

八重歯のデメリット

・歯が重なり合っていると歯磨きが難しいためプラークが溜まってしまい、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

・噛み合わせに影響が出ることがあり、将来的には顎や歯に負担がかかることもあります。

・八重歯のせいでほうれい線が目立ってしまうことがあります。

 

八重歯の治療方法

八重歯が気になる場合、いくつかの治療方法があります。歯科医師の診断のもと、患者さんの歯の状態や希望に応じて最適な治療を選ぶことが重要です。

①歯列矯正
八重歯の治療方法としては、矯正治療が一般的です。ワイヤー矯正やインビザライン(透明なマウスピース矯正器具)などもあります。また、場合によっては抜歯が必要になることもありますが、歯列や顎の状態に応じて治療計画を立てることが大切です。矯正は時間がかかる場合がありますが、歯並びと噛み合わせを改善する有効的な治療法です。

②補綴(ほてつ)治療
八重歯や隣り合っている歯を削り、被せ物をすることで八重歯を目立たなくする事ができます。

 

八重歯のケア方法

八重歯があっても、正しいケアを行うことで衛生的な口腔環境を整えることができます。 特に注意が必要なのが歯磨きです。 歯ブラシの角度を工夫して、八重歯の周りに集中しやすい汚れをしっかり取り除きましょう。歯ブラシの他に、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシの使用をおすすめします。

 

 

八重歯は、見た目の好みや機能面で色々な意見があります。自分にとってのメリット・デメリットをしっかり考え、治療が必要かどうか?治療をする場合どんな治療になるのか?判断することが大事です。

 

八重歯や歯並びについてお悩みがあったり気になる事がある方はお気軽にご相談ください。

皆様のご来院を心よりお待ちしております。

 

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著者 Writer

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東 冬一郎
役職:理事
診療日:月・火・水・木・土

【経歴】
神奈川歯科大学 歯学部 卒業

【資格】
歯科医師

【所属】
日本補綴歯科学会
日本歯周病学会
神奈川歯科大学 大学院 歯学研究科
デンタル歯科学会

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