マウスピース矯正で滑舌は悪くなる?仕事への影響と対処法をわかりやすく解説
矯正治療
マウスピース矯正は、透明な装置を使い歯並びを整える治療で、装置が目立ちにくいことから、「仕事で人と話す機会が多い方」「接客・営業など見た目が気になる方」にも選ばれています。
しかし実際のご相談では、「滑舌が悪くなるって本当ですか?」という不安なお声をいただくことも少なくありません。
日常生活はもちろん、電話応対・プレゼンテーション・初対面のコミュニケーションなど、お仕事に支障が出ないか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、歯科医師としての視点から滑舌への影響・原因・仕事との両立のポイント・対処法を詳しく解説します。
マウスピース矯正で滑舌が悪くなることはある?
結論からいうと、治療開始直後は発音が変わったように感じることがあります。
ただし、多くは一時的なものです。
なぜ滑舌に影響が出るの?
理由は以下のような、「舌の動き・当たり方の変化」が関係します。
・装置が歯全体を覆うため、舌が触れる位置が微妙に変わる
・マウスピースによってお口の中の空間がわずかに狭くなる
・慣れていない装置を意識してしまい、舌の動きがぎこちなくなる
・サ行・タ行・ラ行は舌先のコントロールが重要なため影響を感じやすい
特に「サ行が少し言いづらい」と感じる方が比較的多い印象です。
しかしながら、装置がある状態に舌が慣れるにつれて気にならなくなるケースがほとんどです。
どのくらいの期間で慣れる?仕事への影響は?
●違和感が出やすいタイミング
・治療開始〜数日
・新しいマウスピースへ交換した翌日〜数日
交換直後は圧力や厚みが変わり、話しづらさが一時的に出ることがあります。
しかし一般的には1〜2週間程度で自然と慣れていきます。
●話す職業の方でも治療できる?
できます。
当院でも、接客業・講師・営業職・保育関係など、声を使うお仕事の方が多く治療されています。
スケジュール調整を行えば、大切な仕事のある日に影響が出づらいように対応できます。
例)プレゼンの前に新しいマウスピースへ交換しない
当日までに軽く練習して舌の動きを慣らしておく
お仕事に合わせて相談しながら無理なく治療を進めることが可能です。
滑舌を良くするための対策
滑舌の違和感を少なくし、より快適に治療を進めるためのポイントをご紹介します。
1.装着時間とフィットを守る
浮きがあると舌が当たりやすくなります。
チューイーを使用してしっかり密着させましょう。
2.舌と口の動きを慣らす練習
・「あ・い・う・え・お」をゆっくりハッキリ言う
・サ行・ラ行を中心に発音してみる
短時間で構いません。毎日続けるとスムーズになります。
3.乾燥対策
口が乾燥すると発音しづらくなるため、水分補給や唾液を意識して。
4.不快感が続く場合は相談
装置の変形・フィット不良が原因のこともあるため、違和感が長引く際は早めにご連絡ください。
まとめ|不安な気持ちに寄り添いながら、安心して治療を進められます
マウスピース矯正は、話しづらさを感じる時期が一時的に出ることがありますが、多くの場合は数日〜数週間で慣れ、普段どおりの会話ができるようになります。
「大切な仕事中に話しにくかったらどうしよう…」「人と話す機会が多いから不安…」そんなお気持ちがあって当然です。
当院では、患者様のお仕事のスケジュール・プレゼンや接客などの大切な場面・発音の不安にも配慮しながら、無理のない治療計画をご提案いたします。
不安を抱えたまま始める必要はありません。
安心して治療に臨んでいただけるよう、しっかりサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。



