乳歯が永久歯に生えかわる時期について
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「そろそろうちの子の歯がグラグラしてきたけど、大丈夫かな?」
そんなふうに、お子さんの歯のことで不安や疑問を感じる保護者の方も多いと思います。
乳歯は、いずれ永久歯に生えかわる“期間限定の歯”ですが、だからこそ、とても大切です。
今回は、乳歯の役割やケア方法、永久歯への生えかわりの時期について、分かりやすくまとめました。
乳歯ってどんな歯?
乳歯は、生後6か月ごろから生え始めて、だいたい2歳半〜3歳ごろまでに上下合わせて20本そろいます。
この乳歯は、食べる・話す・あごの成長を助けるなど、お子さんの発育にとって欠かせない存在です。
そして小学校に上がる頃になると、少しずつグラグラして抜けはじめ、順番に永久歯へとバトンタッチしていきます。
乳歯のケア、どうしたらいいの?
「どうせ抜けるし…」と思われがちですが、乳歯は永久歯がきれいに生えてくるための“ガイド”の役割をしています。
むし歯になったり早く抜けてしまうと、後から生える永久歯の場所がずれてしまうことも。
毎日のケアで気をつけたいポイントをまとめました。
・生える前からケアをスタート
歯がまだ生えていなくても、柔らかいガーゼなどで歯茎をやさしく拭いてあげると、口の中が清潔に保てます。
・最初の歯が生えたら
赤ちゃん用の小さな歯ブラシで、やさしく、楽しく磨く習慣をつけましょう。
・1歳になったら歯科検診を
初めての検診は1歳が目安。その後は、数ヶ月〜半年に一度くらいのペースで、フッ素塗布などの予防ケアもおすすめです。
・歯磨き粉は「少なめでOK」
フッ素入りの歯磨き粉を、米粒くらいの量で十分です。力を入れすぎず、やさしく短時間で磨いてあげましょう。
いつから永久歯に生え変わるの?
乳歯から永久歯への生え変わりは、だいたい6歳ごろから12歳ごろまでの間に進みます。
順番としては、以下のような流れが多いです。
・6歳ごろ:下の前歯、奥歯の一番奥(6歳臼歯)
・7歳ごろ:上の前歯
・8歳ごろ:前歯の隣(側切歯)
・9〜10歳ごろ:小臼歯、犬歯(キバのような歯)
・10〜12歳ごろ:奥の小臼歯
・12歳ごろ:第二大臼歯(乳歯の後ろに新しく生える)
(乳歯から永久歯に生え変わる様子 乳歯はA B C、永久歯は123)
この順番はあくまで目安で、子どもによって時期が前後するのは普通のことです。
焦らず、その子のペースを見守ってあげてくださいね。
乳歯も永久歯も、どちらも大切
乳歯は、いずれ抜ける歯ではありますが、次に生えてくる永久歯が正しく育つための“土台”です。
一方、永久歯はこの先ずっと使い続ける歯。どちらも、それぞれの時期においてとても大切なんです。
毎日の歯磨きや、定期的な歯科検診を通して、お子さんの歯をしっかり守っていきましょう。
最後に
「この歯、抜けそうだけど様子を見ていいの?」「順番がバラバラだけど大丈夫?」
そんなふうに少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
お子さんの成長に合わせて、必要なケアやサポートを一緒に考えていきましょう。
皆さまのご来院を、スタッフ一同心よりお待ちしております。