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あごの下が腫れて痛い…それって唾石症?症状・原因・治療をわかりやすく解説

あごの下が腫れて痛い…それって唾石症?症状・原因・治療をわかりやすく解説

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あごの下が腫れて痛い…それって唾石症?症状・原因・治療をわかりやすく解説

 

「ごはんを食べ始めると、決まってあごの下がキュッと痛くなる」「鏡で見ると、片側だけあごの下がぷっくり腫れている気がする」診察室でこうしたお話をうかがうことがあります。
多くの方が「歯が原因かな」「リンパが腫れているのかな」と思って来院されるのですが、実はこれ、唾石症(だせきしょう)という病気のサインであることが少なくありません。

今回は、あまり聞き慣れないけれど誰にでも起こりうる「唾石症」について、症状や原因、治療の流れをお話します。

 

唾石症とはどんな病気?

唾石症は、唾液をつくる唾液腺や、そこから口の中へ唾液を運ぶ「導管」という細い管の中に、石のようなかたまり(唾石)ができてしまう病気です。
イメージとしては、尿管結石や胆石が唾液腺バージョンで起きているようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

唾液腺は耳の前にある「耳下腺」、あごの下にある「顎下腺」、舌の下にある「舌下腺」の3種類がありますが、唾石は顎下腺にできることが圧倒的に多いのが特徴です。
顎下腺の唾液は耳下腺のものよりネバネバしていて、カルシウムが沈着しやすいことが関係していると考えられています。

 

こんな症状に心当たりはありませんか

唾石症のこんな症状に心当たりはありませんか

唾石症の症状には、次のような特徴があります。

・食事を始めると、あごの下や舌の下がズキッと痛む
・食事中〜食後に、あごの下が急にふくらんで腫れる
・時間が経つと、腫れや痛みが少しずつ落ち着いてくる
・舌の裏側を触ると、コリッとした硬いものに触れる
・唾液の出が悪く、口の中がねばつく感じがする

特に酸っぱいものを食べたときに唾液がたくさん出ようとして、行き場を失った唾液が唾液腺の中にたまり、強い痛みとして現れます。
これを「唾疝痛(だせんつう)」と呼びます。
放っておくと細菌感染を起こし、腫れや痛みがさらに強くなることもあるため、繰り返す症状は注意が必要です。
なお、唾液の出にくさそのものが気になる方は、ドライマウス(口腔乾燥症)についても併せてご覧いただくと、原因の切り分けがしやすいかもしれません。

 

なぜ唾石ができるのか

はっきりとした原因はまだ完全には解明されていませんが、唾液の流れが滞ることや、導管に小さな炎症が起きること、唾液の性質の変化などが重なって、少しずつカルシウムが沈着していくと考えられています。
年齢や性別によって特別なりやすい傾向があるわけではなく、誰にでも起こりうる病気です。

 

診断と治療の流れ

唾石のCT画像① 唾石のCT画像②

触診で唾液腺の腫れや唾石の有無を確認したうえで、超音波検査や歯科用CTで唾石の位置・大きさ・数を調べます。
当院の歯科用CTでも、唾石の位置や大きさを立体的に確認することができます。

治療方針は状態によって異なります。

・症状が軽い、唾石が小さい → しばらく経過を見る
・細菌感染による炎症がある → 抗菌薬で炎症を抑える
・唾石が出口近くにある → 口の中を切開して摘出
・唾石が顎下腺の奥深くにある → 顎下腺ごと摘出する手術
・位置や大きさによっては、内視鏡を使った低侵襲な摘出法が選べる場合もある

小さな唾石であれば、自然に口の中へ排出されて症状が治まることもあります。
ただし繰り返し腫れや痛みが出る場合は、根本的な治療が必要になることが多いです。

 

気になる症状があれば、まずはご相談ください

唾石症そのものの専門的な治療は口腔外科や耳鼻咽喉科で行われることが多いのですが、「あごの下が腫れる」「口の中に違和感がある」といった症状は、むし歯や歯周病、リンパの腫れなど他の原因と見分けがつきにくいものです。
まずはかかりつけの歯科で診てもらい、必要に応じて専門機関をご紹介する、というのが安心な流れだと思います。

 

担当医からのコメント

食事のたびに同じ場所が腫れる、という症状は患者さんご自身も「なんだか変だな」と気づきやすい一方で、痛みが引くとつい様子を見てしまいがちです。
ですが唾石は自然に消えてなくなるものではありません。
繰り返す症状は、体からの小さなサインだと捉えていただければと思います。
気になることがあれば、遠慮なくお声がけください。

 

よくあるご質問

Q.唾石症は自然に治りますか?
A.唾石が小さく、出口の近くにある場合は自然に排出されて症状が治まることもあります。ただし大きくなったものや奥にあるものは、自然には出にくく、治療が必要になるケースが多いです。

Q.放置するとどうなりますか?
A.唾液の流れが滞った状態が続くと細菌感染を起こしやすくなり、腫れや痛みが強くなったり、繰り返したりすることがあります。症状が続く場合は早めの受診をおすすめします。

Q.何科を受診すればいいですか?
A.まずは歯科・口腔外科でご相談いただくか、耳鼻咽喉科でも診察を受けられます。症状の見分けが難しい場合は、かかりつけの歯科医院に相談してみてください。

 

 

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著者 Writer

著者画像
東 冬一郎
役職:理事/歯科医師

診療日:月・火・水・木・土



【経歴】

神奈川歯科大学 歯学部 卒業



【資格】

歯科医師



【所属】

日本補綴歯科学会

日本歯周病学会

神奈川歯科大学 大学院 歯学研究科

デンタル歯科学会

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