抜けた乳歯はどうするの?乳歯ケースで保管すべき?歯科医がわかりやすく解説
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お子さんの乳歯が初めて抜けた日。
「成長したなぁ」と嬉しくなる反面、
・抜けた乳歯はどうするの?
・そのまま捨てていいの?
・乳歯ケースって必要?
と迷われる保護者の方はとても多いです。
今回は、歯科医の立場から「抜けた乳歯の正しい扱い方」と「乳歯ケースの保管方法」、さらに昔から伝わる言い伝えについても分かりやすく解説します。
乳歯はなぜ抜けるの?
乳歯は通常6〜7歳頃から永久歯へと生え替わります。
永久歯が下から押し上げることで乳歯の根が徐々に吸収され、自然に抜け落ちます。
グラグラしてくるとつい引っ張りたくなりますが、基本は自然に抜けるのを待つのが理想です。
無理に抜くと歯茎を傷つけたり、永久歯の萌出方向に影響することがあります。
乳歯がいつ頃抜けるのか、永久歯への生え替わりの流れについては、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
乳歯から永久歯への生え替わりについて
https://lion-shika.net/column/symptom/baby-teeth-permanent-teeth-rebirth.html
抜けた乳歯はどうするのが正解?
① 汚れをしっかり洗い流す
抜けた直後の乳歯には血液や汚れが付着していることがあります。
オキシドールや薄めたハイターなどに浸けて消毒したあと、水道水でこすりながらしっかり洗い流しましょう。
歯ブラシで強く磨く必要はありませんが、表面の血液や汚れをきれいに落としておくと、その後の保管もしやすくなります。
② しっかり乾燥させる
乳歯を保管する場合は、数日間しっかり乾燥させましょう。
湿ったままケースに入れるとカビの原因になります。
③ 乳歯ケースで保管する
最近は「乳歯ケース」で保管されるご家庭が増えています。
乳歯ケースとは、抜けた乳歯を記念として保管する専用ケースです。
抜けた日付や年齢を書いておくと、お子さんの成長記録としても残せます。
実際、将来お子さんが大きくなった時に「こんなに小さな歯だったんだ」と振り返ることができるのは、とても素敵な思い出になります。
当院でも、抜けた乳歯を保管できる乳歯ケースを院内で販売しております。
お子さんの成長の記録として残しておきたい方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。
上の乳歯は床下へ?下の乳歯は屋根の上?
昔から日本には、
・上の乳歯は床下へ
・下の乳歯は屋根の上へ
投げると丈夫な歯が生える、という言い伝えがあります。
これは医学的根拠があるわけではありませんが、「次に生えてくる永久歯がまっすぐ丈夫に育ちますように」という願いが込められた風習です。
地域によっては逆の場合もありますが、どれも子どもの成長を願う温かい文化です。
現代では、屋根の上に投げるのはなかなか難しいご家庭も多いため、乳歯ケースで保管する形に変わってきています。
どちらが正しいということはありません。
大切なのは、親子で成長を喜ぶ時間を持つことです。
実は海外にも似た習慣があります
乳歯が抜けたときの風習は、日本だけではありません。
欧米では「トゥースフェアリー(Tooth Fairy)」という妖精の文化があります。
子どもが抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、夜の間にトゥースフェアリーがやってきて乳歯を持っていき、その代わりにコインやプレゼントを置いていくという言い伝えです。
そのため、欧米では乳歯を屋根や床下に投げるのではなく、枕の下に置いておくのが一般的です。
このように、乳歯が抜けたときの習慣は国によって違いますが、どれも「子どもの成長を祝う」という共通の意味があります。
注意が必要なケース
乳歯が抜けた後、以下のような場合は歯科医院で確認しましょう。
・出血が長時間止まらない
・強い痛みが続く
・永久歯が数か月たっても生えてこない
・抜けた歯がむし歯でボロボロだった
永久歯は通常、数週間〜2か月ほどで顔を出します。
心配な場合はレントゲンで確認することも可能です。
担当医からのコメント
「抜けた乳歯はどうするの?」という疑問に対する答えは、
・清潔にする
・しっかり乾燥させる
・乳歯ケースで保管する
これが現在もっとも一般的で安心な保管方法です。
昔ながらの「上の乳歯は床下へ、下の乳歯は屋根の上へ」という風習も、子どもの健やかな成長を願う日本らしい文化です。
乳歯はただの抜けた歯ではなく、お子さんの成長の大切な記録です。
扱いに迷った際は、ぜひお気軽にご相談ください。
当院では乳歯ケースの販売も行っておりますので、ご希望の方は受付までお声がけください。




