舌がピリピリする…それって舌痛症?考えられる原因と対処法
「食事中でもないのに、舌がピリピリする」「特に何もしていないのに、舌の先がずっと焼けるような感じがする」「鏡で見ても見た目は普通なのに、なんだか痛い」
このような症状に心当たりはありませんか?見た目に変化がないのに舌の痛みが続く場合、「舌痛症(ぜっつうしょう)」が関係しているかもしれません。今回はその原因と、歯科でできる対応についてわかりやすく解説します。
舌痛症ってどんな病気?
舌痛症とは、舌や口の粘膜に見た目の変化がないのに、ピリピリ・ヒリヒリとした痛みや灼熱感が続く状態のことです。
こんな症状はありませんか?
✔️ 見た目は普通なのに舌がピリピリ・ヒリヒリする
✔️ 食事中よりも、何もしていない安静時のほうがつらい
✔️ 就寝中は痛みで目が覚めることはない
✔️ ストレスや不安が強いときに痛みが強くなる気がする
上記に当てはまる場合、舌痛症の可能性があります。ただし、自己判断で決めつけず、まずは口の中を診てもらうことが大切です。
考えられる原因
舌痛症は、はっきりとした一つの原因があるわけではなく、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。
口の乾燥(ドライマウス):唾液の分泌が減ることで舌の粘膜が刺激を受けやすくなる
歯ぎしり・食いしばり:就寝中の歯ぎしりや食いしばりで舌に余計な力がかかる
合わない入れ歯・矯正装置が気になって舌で触ってしまう癖:装置の違和感を無意識に舌で確認し続けることが刺激になる
亜鉛不足・鉄欠乏性貧血:味覚障害を伴う場合、微量元素の不足が関係していることも
更年期のホルモンバランスの変化:50〜60代の女性に多くみられる要因のひとつ
心理的なストレス・不安:仕事や家庭での不安が痛みを強めるトリガーになることが知られている
なお、口の中に白いコケのようなものが付いている場合は、舌痛症ではなく「口腔カンジダ症」が原因のことがあります。見た目に変化がある場合はこちらもあわせてご確認ください。
こんな症状があれば要注意
以下のような見た目の変化を伴う場合は、舌痛症ではなく別の病気の可能性があるため、自己判断せず早めに受診しましょう。
・白っぽい潰瘍がある(口内炎)
・レース状に白くなっている、辛い物がしみる(口腔扁平苔癬)
・しこりがある、なかなか治らない傷がある(要精査)
「痛みの原因がわかっただけで気持ちが楽になった」という方も少なくありません。心配な症状がある場合は、まず口の中を診てもらうことが第一歩です。
歯科でできること
舌痛症そのものの治療は心療内科など専門的な対応が必要になることもありますが、歯科では以下のような対応が可能です。
・合わない入れ歯・被せ物の調整
・歯ぎしり・食いしばり対策のマウスピース作製
・口腔内に刺激となる要因がないかのチェック(マイクロスコープを使った精密な確認など)
・生活習慣や唾液の分泌を促すアドバイス
「舌が痛いけど何科に行けばいいかわからない」という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
担当医からのコメント
舌痛症は見た目に変化がないため、ご本人も「気のせいかも」と我慢してしまいがちです。ですが、原因を探ることで対処できるケースも多くあります。入れ歯や被せ物が合っていないと感じる方、歯ぎしりを指摘されたことがある方は、一度ご相談ください。
よくある質問
Q.舌痛症は自然に治りますか?
A.原因によっては、生活習慣の見直しや装置の調整で改善することがあります。ただし長期化するケースも多いため、気になる場合は早めの相談をおすすめします。
Q.何科を受診すればいいですか?
A.入れ歯や被せ物、歯ぎしりなど口腔内の要因が疑われる場合はまず歯科へ。ストレスや不安が強く関係している場合は、心療内科と連携して診てもらうこともあります。
Q.舌がんとの違いは?
A.舌痛症は見た目に変化がないのが特徴です。しこりや治らない傷がある場合は舌がんなど別の病気の可能性があるため、自己判断せず受診してください。





