定期検診、受けていますか?歯科医師が伝えたいこと
歯周病
「歯が痛くないから歯医者に行かなくていい」
そう思っている方は、実はとても多いです。仕事や育児で忙しい毎日の中で、わざわざ時間を作って歯科に行くのは、なかなか優先順位が上がらないですよね。
ですが、むし歯や歯周病は、痛みが出たときにはすでにかなり進行していることがほとんどです。
「何も症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がないうちに診てもらう」ことこそが、本当の意味での歯の健康管理です。
今回は定期検診でやること・行かなかったらどうなるか・何ヶ月に1回が目安かをお話していきます。
定期検診って、何をするの?怖くない?
「定期検診」と聞くと、削られたり痛い思いをするのでは、と不安になる方もいるかもしれません。でも安心してください。定期検診の内容はとてもシンプルです。
① 歯のクリーニング(PMTC)
歯ブラシでは落とせない歯石や着色汚れを、専用の器具で丁寧に取り除きます。
② むし歯のチェック
歯科医師が目視やレントゲンでむし歯の有無を確認します。早期発見できれば、削る範囲も最小限で済みます。
③ 歯周病のチェック
歯茎の状態を専用の器具で測定します。少しチクチクしますが、数分で終わります。基本的に「治療」はしません。あくまで「チェックと予防」がメインなので、身構えなくて大丈夫です。
行かなかったら、実際どうなるの?
では、定期検診をずっと受けないとどうなるのでしょうか。
むし歯・歯周病が気づかないうちに進行する
歯の病気は、初期段階では痛みもなく、見た目にも変化がないことがほとんどです。定期検診を受けていれば小さなむし歯のうちに対処できるところを、放置することで神経にまで達し、最悪の場合は抜歯になることもあります。
治療費と通院回数が大幅に増える
早期発見であれば1〜2回の治療で終わるものが、進行してしまうと治療が長期化します。費用も時間も、結果的に何倍もかかってしまうことになります。
「定期検診は面倒」と感じるかもしれませんが、トータルで見ると定期的に通うほうがずっとラクで、経済的でもあります。
全身の健康にも影響が出ることがある
近年の研究では、歯周病が糖尿病・心筋梗塞・脳卒中・早産などのリスクと関連していることが明らかになっています。口の中の健康は、全身の健康と深くつながっています。
「歯だけの問題」と思っていたことが、体全体に影響を与えているかもしれません。
何ヶ月に1回が目安?
一般的には、3〜6ヶ月に1回が推奨されています。口の中の状態は人によって異なるため、歯科医師と相談しながら自分に合ったペースを決めるのがベストです。むし歯や歯周病のリスクが高い方には3ヶ月ごと、比較的リスクの低い方には6ヶ月ごとをおすすめするケースが多いです。
「年1回でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、歯石は約3〜6ヶ月で蓄積されやすくなるため、年1回では予防効果が十分に得られないことがあります。
担当医からのコメント
患者さんによくお伝えしたいのは、「治療に来なくていい口をつくりましょう」という言葉です。
歯科医院は、痛くなってから来る場所というよりも、痛くならないために来る場所だと思っています。定期的に顔を見せてもらうことで小さな変化も見逃さずにいられますし、何か気になることがあれば気軽に相談してもらえます。「これってむし歯かな?」「歯茎が最近気になる」など、どんな小さなことでも、一緒に考えます。
歯の健康は、毎日の生活の質に直結します。食事をおいしく食べる、笑顔で話す。そんな当たり前の幸せを長く続けるためにも、ぜひ定期検診を習慣にしていただけると嬉しいです。まずはお気軽にご予約ください。


